「アベル・カインの勝利者」の存在は・・教会にとっては・・

店長の事を思い出すと・・
教会の仕打ちはひどすぎる・・
そう・・思いました。


  店長は自分にとても厳しい人でした。
  朝は誰よりも早く起き、夜は誰よりも遅く寝るのは当然のこと、
  他の事でも 非の打ちよう? がないほど徹底していました。
    ”店長が独身だったので私たちは一緒に生活をしていました。
     なので・・朝から晩まで私たちは店長の生活の全てを身近に
     見ることができました”
  
  基準はまるで・・ ナポレオン でした。
   (と言っても・・ナポレオン程の ”部下に対する配慮” は
    ありませんでしたが、まぁ・・仕方ありません。自分に厳しい人は
    他人にも厳しいところは往々にしてあるものです。
    それでも一番厳しかったのは、自分自身に対してであり、
    それは誰もが 自然屈服 できるレベルでした)


なにより私の目に映った店長は み言葉に挑戦 しているように思えました。
  *限界を超えたところで神様に出会う。
  *アベル・カインの一体化のある所に神様は働く。
  み言葉に真剣に取り組んでいる人に見えました。
  
ですが・・その店長に悲劇が訪れたのでした。


それは私がそこから人事となり、半年ほどが経ったころの事でした。
地域をこえた合同の大会が開かれた時に、偶然
マザーと再会し彼女から
店長が教会を離れたことを知らされたのでした。


  私が人事になった後、店長が マイクロ部隊 へと人事になったとのこと。
   ”そのころ教会の出世コースとして
    店長クラスの次に行くための最後の試練?通過儀式?
    のような感じで候補になった人は、前線に行かせられていました。
    30歳を過ぎていた店長にとっては、大変なことだったと思います。
    周りは若い子たちばかりでドライバー兼マネージャーも自分より年下。
    そんな人たちに囲まれて・・実績追及されるのは・・とても大変
    だったと思います。
  
    しかも・・話を聞いて私が納得が出来なかったのは・・
    当時聞いていたマイクロでの生活期間は、普通は 形 だけの事だったので
    一週間から10日ほどでした。長くても一カ月でした。
    大概の場合は人事した人よりも、もっと上の方の人が「もう、いいだろう」と
    鶴の一声がかかり終了していました。
  それを店長は三カ月間忍耐し・・四か月目に去ったとのことでした。


・・・・・・
・・・・・・


  それはまるで・・「店長への仕打ち」・・のようでした。
  
  店長を・・
  教会から去る以外道がない・・
  そのような状況に追い込んだのも同然でした。
  多分・・想像ですが・・店長が自身で去ることを決めたのは・・
   ”自分でそのことを察したのか・・?
   とも思えましたが、店長の性格からは最後までみ旨に挑戦しようとしていた
   のではないか・・と思います。
   多分それよりも・・誰かが・・「あなたは教会に必要のない人。
   引き上げてくれる人はいない」そう告げられたのでは・・ないか・・?”
   と、思います。


・・・・・
?信仰的に捉えれば・・何年かかっても マイクロ で歩むべきだったかも
知れません。
ですが・・人事は天のものとはいえ実際に行っているのは人。
教会でアベルらしくないアベルは他のアベルにとっては・・
不必要な人間。(自分達よりも基準を立てて歩んでいる人がいれば・・
煙たがられるでしょう。しかも誰よりも実績があったのですから
出る杭は打たれる。だったのでしょう)


そういえば・・
昔の教会は大学の派閥争いがありました。
出世に必要なのは「どこの大学卒業か?」が一番 重要 だと聞いたことがあります。、
確か古田コマンド(昔の教会の経済のトップ)も
「大学を出ていない自分は経済を勝利して上に行く以外道がない」
と語っていましたし、
私が韓国に派遣された時も現地の教会長も
「自分は日本に派遣されたい。日本に行くと、日本で給料がもらえて
 さらに韓国に戻った時に・・海外派遣費として同じぐらいの給料が
 韓国教会からもらえるんだ。だから日本帰りになると自分のマンションなんか
 持つことができるんだ。
 だから自分も日本へ派遣されたいんだ・・でも・・自分は大学に行っていないし、
 上の方にコネがないから
 いくら望んでも無理なんだ」と、言っていました。


・・・・・
まぁ・・どこの世界でも・・大きくなれば・・ 白い巨塔 の世界でしょう。


つまり、教会にとっては・・勝利者は必要ないのである。
上層部の椅子の取り合いには・・み言葉の勝利者は必要ないのである。
信徒に提示されている


父 母 の 心 情 僕 の 身 体


ア ベ ル ・ カ イ ン の 一 体 化


というみ言葉は・・
組織を保つためのカインに要求されるだけのみ言葉であり、
永久に勝利してもらっては困る・・
目の前の 人参 でないといけないのである。


なにより私の長い信仰生活の中でもそれ以降
”アベルの立場で僕の身体” を実践している人には会うことはありませんでした。