文先生を追い詰めた・・男性食口

昔・・朴正華さんが暴露本を出していた・・と、思うのですが、
 (私は読んでいないので、聞いた内容です)
   
   「文は逃げ足の早い男だ。
    奥さん(第一婦人)に浮気がばれてよく逃げ回っていた。
    その逃げ足の速いこと。
    妻の姿が遠くからでも見えると・・身一つですっ飛んで逃げていく。
    ある時は、
    天の秘密(摂理) が書いてあると言っていた
     ”原理原本” を放り出して逃げていたことがあって、  
    俺はそれを見て・・なんだ、摂理だ・原理だ と言いながら
    妻が怖くて逃げ回っているだけの情けない男だ」そう思った。


・・・・・・・・
と書かれていた・・らしいのですが・・
私は ある男性 のことを思い出しました。


それは、文先生からの講話がある と言うことで、参加した修練会でのことでした。
確か・・90年代頃の事だったと思います。


その頃日本では 従軍慰安婦 の問題が突然出てきていました。
  その話は私たちにとってはとても信じがたい内容で、
  日本人がそのようなことをした・・と言うことも信じられなかったし、
  なにより・・女性に対しての扱いの酷さに
    ”女性の口に銃口を突っ込んで脅したとか
    大釜で煮て食べたとか
    釘を打ちぬいた戸板の上で転がしたとか”
日本人として、とてもショックを受けました。
それで修練会に参加が決まった時は、
真実を知りたい・・と思っていました。
   ”本当に日本人はそのようなことしていたのか?
    それとも話は嘘なのか?
    ・・可能であれば、
    その当時のことを知っている先生に、
    直接 尋ねてみたい。
    直接 先生の口から真実を聞かせていただきたい”


そう考えて参加したし、その頃の食口の多くは同じ思いだったと思います。


そして・・実際に・・
修練会中にそのことを質問した男性食口がいました。


1時間ほど先生が話された後のことでした。
先生は私たちの間を歩きながら・・
「先生に何か質問はあるかね?」と問いかけました。


そして一人の男性食口が手を挙げました。
「ハイ、先生」
「なんだ」
「従軍慰安婦の話は本当なのでしょうか?」


  (凄い・・直球できいたよ)
   皆の関心が高まり・・一瞬でその場が静まり返りました
   皆、先生の言葉を聞き逃さないようにと
     先生の一挙手一投足に釘付けになりました。


すると・・先生の顔が少し不機嫌そうになりました。
それから・・すこし間をおいてから深いため息をつかれました。
それから・・少し顔を上げて斜め前方を まるで見たくない過去を、
思い出したくない過去を見るかのようにされました。
そして、一言、悲しそうにつぶやくような声で・・
「先生にその話をさせないでくれ」と言われました。


その時の私は・・
  (先生が困っていらっしゃる。
   こんな質問をして申し訳ありません。
   私の責任です。申し訳ありません。
   私も同じ質問をしたかったので
   私も同罪です)
そう反省していました。
多分・・その場にいた多くの食口が同じ思いだったと思います。


ところが・・
そんな雰囲気のなか・・
その男性の低い声が聞こえてきました。


 「逃げたな」


場は・・一瞬で凍り付きました。


  (お願い文先生の耳には届かないで・・)


と、祈りましたが・・その場の異様な雰囲気に先生は
気付かれてこちらの方を振り返られました。


  (万事休す・・)


私は覚悟しました。


場には・・微動だにできないほどの静まり返った緊張感が漂い
それに対して先生は驚いた顔をしました。
 (まるで・・私たちの反応が先生にとっては
  予期していなかったことのように見えました)


そして「今日はここまで」と言われて 
まるで 逃げるように 足早に広間を出ていかれました。


・・・・・


その時は男性食口を責める気持ちがありましたが、
今は・・ 
 さすが 「 日本男子 」 文先生にもあの雰囲気にも怯まない人が
 いたんだ・・と誇らしく思い出しています。