「世界は私のものだ」・・by 文先生

私の言葉は武器と成りました。


ですが・・実際の闘いは
全く・・ダメでした。


原因は・・文先生の言葉に・・反論できなかったことでした。
特に
  「お前に 何がある。」
  「お前に 何ができる。」


・・そう言われると
反撃することが出来ませんでした。


そして文先生の言葉を受け入れてしまうと(敗北?)・・
瞬時に現実世界に戻されていました。


特に大変だった(手も足も出なかった)のは・・


  稲妻の中にいた時でした。
  ?・・まるでアニメの世界
    (?天空の城ラピュタ)に出てくるような・・
      真っ暗闇の中で頭上から次々と文先生の言葉が
      稲妻となって落ちてくる・・
      そのような中に
      いきなり・・
      放り込まれた?・・飛び込んでいた?・・そんな感じでした)
  そして残念なことに
  その時は すぐに逃げ帰りました。
  「こんなの無理」と。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・



ただ・・
そのような状況が反撃のきっかけともなりました。
  戦いが厳しくなればなるほど・・
  追い込まれれば追い込まれるほど・・
  「神様に祈り求めるしか・・道がない」
  と・・より深く祈り求めていくことになったのでした。


後・・
文先生の(ある)言葉が私の心に火をつけました。
  その時はいつもの真っ暗闇の世界ではなく
  真上からほのかな明かりが差し込んでくる所にいました。
  見上げるとはるか先(100メートル)ぐらい上の方に
  丸い穴があってそこからぼんやりとした明かりが見えました。


  目がそこから差し込んでくる光に慣れてくると、自分が
  深い穴の中にいることがわかりました。
   (まるで深い井戸の底にいるような感じでした)


  暫くすると文先生のあざけるような声が聞こえてきました。
  「これがお前だ」
  「これがお前の世界だ」
  「このちっぽけな世界がお前の世界だ」と。


その時の私はまるで「井の中の蛙」でした。


文先生の言葉とこの状況を作り上げれる先生の圧倒的な力に怯んでいると
文先生の高笑いがあたり一面に響き渡りました。
井戸の壁が揺れるほどでした。


そして文先生は言い放ったのでした。


「この世界は私のものだ」


と。
まるで勝利宣言をするかのように。



それに対して私は・・いつものように・・
「その通りです。
 世界が先生の聖名を唱えるようになると
 世界は先生のものになるでしょう。
 教会員が一切先生に反論しないように」と。その言葉を認めました。


ですが その後 すぐに・・言い返しました。


「・・なんて傲慢な・・
 そんなこと・・許されない。
 神様もイエス様も・・そんなこと・・許されるはずがない」と。


言葉が私の中で光となりました。
そして私から発された光は井戸を内側から一瞬で打ち砕いたのでした。